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社会とアーティストを繋ぐ企業
葛谷春光堂
ボックスヒル取手アートウィーク2017 展示作品
表良樹
《Tectonics》Botlles
この作品はポリタンク等の既製品を型取り、その雌型に対してポリエステル樹脂に油絵の具を混ぜた素材を積層していき、むくの状態になったら地面に落下させて破壊し、その破片を再構成した作品である。タイトルのTectonicsとは地質学用語で岩石圏の運動の事を意味する。地面の下でおこる、大きな運動や幅広い時間を身体的尺度に置き換えようと、この作品を制作した。
ポリタンクの素材であるプラスチックは石油から精製された素材であり、石油は地面の下の運動の元、長い時間をかけて作られたものである。そんなポリタンクが潜在的に持つ時間を内側に面を重ねていくことによって、さかのぼろうと考えた。
groove△
「ファミコンgroove△の挑戦状」
2010年、アーティスト・ラン・スペース関井記念館(さいたま市)の運営を行なっていた二人が11年の展示中に起きた震災を切っ掛けに、祈りを込めたパフォーマンスを実施したのが切っ掛けとなり始まったユニットです。
小須戸町は新潟市に位置する過疎化が進んだ場所です。いわゆる「地域系アート」、水と土の芸術祭、地域振興の名の下に始まった場でもあります。私達はこの小須戸町の皆さんと何年か関わっていますが、アーティストも住民も共に「地域系」のジレンマを抱えています。土と水を混ぜたら泥、その泥にアーティストも住民まみれながらも住民の地元愛、僕たちのアート愛、それらが鎖に繋がれながら「祭」を楽しむため、一体となって地域を作り上げていきます。
どうやら、タケシの挑戦状はクリアが難しいようです。
つちやあゆみ
「輪唱の◯」
けん盤の音板と音消し板をならべてはめ込むことで、参加者は自由に旋律をつくれる。全体は◯に組んだりS 字に組んだり、その空間により様々な形を取れ、◯の中に入り木球を転がせば、周囲360度を音が駆けめぐり、音に包まれる体験ができる。
「くりくりくるり」
シナの木を積層させ、それを手ノミで加工した、2つの大きなお椀。
手ノミによってお椀を「くる(刳る)」という行為からできたこの作品に乗り、回したりお昼寝をしたりすることで、この木の感触を全身で感じて欲しい。
春木聡
-RIY-
細かく砕かれた建材用の砕石は、建物の下で一体となって、その基礎をなしている。この作品は、基礎工事の現場において、毎回どこからか運ばれてきては建物の基礎に敷かれていくその様子から着想を得られた。
RIYというタイトルは、Repair It Yourselfの略で、石を壊して直すという単純な工程から成る。ただ直す際に、元の状態にこだわらない。修復用コーキングなどの資材を以って開き直るように直され、その見た目はレジリエントな特徴を持つ。
深谷 直之
Stone Stage : Horn Mesa Vulcano
自然界は絶えず動いています。隆起、堆積、褶曲(しゅうきょく)を繰り返し天高くそびえた地塊は、水と風の浸食作用をうけ、やがて大地に帰っていきます。私たちの足元に広がるこの地上という舞台は、生き生きと躍動し地球に生息するすべての生命体の営みを支えています。私が現在なすべき仕事は、地球で繰り広げられる命の循環の物語を大地の素材である石に刻み、次の世代に伝えることだと考えています。
増田将大
「Vanishing Point」
本作品シリーズでは、映画”Vanishing Point(71年アメリカ制作)”を元に、時間、空間の消失点をテーマに制作しています。Vanishing pointhaでは劇中に、主人公の過去と現在が入り混じる「フラッシュバック」の手法が用いられています。この消失点(物語の終わり)に至るまでの時間軸で、現在と過去とが入り乱れる構造に興味を持ち、本作に至ります。固定された視点から風景を眺めるとき、視点の中心には消失点が存在しています。その手前にあるイメージは固定されているように思えますが、個々の記憶や認識の仕方と不可分な複層的なものであると考えています。
森岡慎也
「プロフェッショナル」
「レインブーツ」
世界中の石材を用い彫刻、コンテポラリー・ジュエリー、モザイク画の制作をしています。石の質感、存在感は種類により様々なので、それを生かすように制作する事を心掛けています。
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